2016.4.6.17:18 富田林市富田林町 金剛大橋北詰
ここに「アドプト・リバー・100万年前のアケボノゾウの足跡(化石)」の案内板が写真入りで誕生しました。
金剛大橋下のアケボノゾウ足跡化石群は、 「2014.7.25.5:34」に発見されて2年を迎えようとしています。
アドプトリバーとは河川環境の美化に取り組むことを目的としており、具体的には清掃活動・環境整備などを「富田林市アケボノゾウ足跡化石と化石林事務局」が大阪府、富田林市とともに協同して行ないます。
事務局のお話では、特に発見された足跡化石が劣化しないうちに、現地学習会を実施したいと考えているそうです。
2016.4.6.17:26
二上山のみえるこの石川、金剛大橋下流すぐのところに、3カ所にわたり100万年前のアケボノゾウの足跡化石が50個以上出ておりました。
2016.4.6.17:39
ここが発見場所の一つ、下流 左岸150mのポイント 100万年前の大阪層群が露出しています。実は私が第一発見者。朝日を撮ろうと散歩しているときに、30cmくらいの穴が複数開いていました。
2016.4.6.17:36
これは現在の写真でかなりわかりづらいですが、一番輪郭が残っている写真です。クリーニングした後、増水で砂が堆積しました。
2016.4.6.17:49 右岸50m地点
これは別の地点。青緑の粘土層に赤茶けた酸化鉄をふくむ粘土層が丸くみえます。
2016.4.6.17:35 左岸
劣化してわかりにくいですが、シカなどの偶蹄目の足跡化石の可能性があります。
2016.4.9.6:29 富田林市彼方(おちかた) 彼方地区憩いの広場
場所が替わり、化石木の発見された場所です。ここにも案内板が設置されました。
ふたつ並んだアドプト・リバーのうち、右側が「100万年前の樹木(化石)」のものです。
向こうに見える石川で複数発見されました。
ここは無料駐車場になっているところでベンチなどもあり、ウォーキングやジョギングされている方の「憩いの広場」になっています。
このすこし上流で発見されたというか、私が約3年前に発見しました。
手前の井路と石川
化石木を紹介したかったのですが、増水して水没していました。残念。
対岸の錦織東二丁目では、すでに昨年大きな説明板が設置されました。
現地では冬場や田植えの時期の水位が下がる時期に、現在も数か所化石木が確認できます。
2015.11.21.マキコムズ
昨年秋、富田林市中央公民館の別の講座で、アケボノゾウの実物大 展示をしました。
2014.9.17.富田林市中央公民館 市民講座「富田林百景+」での報告会。
2015.6.19.喜志小学校での報告会
2016.1.22.富田林小学校での報告会における、展示
すんません、全部手作りでやってます。
〈画面をクリックすると大きくなります〉
石川化石木は2013.6.5.発見
〈画面をクリックすると大きくなります〉
画面の中に「【A】2014.6.5.発見当日」とありますが、2013.6.5.の誤りです。
〈画面をクリックすると大きくなります〉
石川はこんなに増水することがあります。2015.6.25.
かつてはあばれ川で同じ場所で何回も決壊しています。
川底の土砂が流され、化石木が露出しました。
現在増水で水没中なので過去の写真です。(撮影: 2014.12.12.)
これは別の化石木。現在、増水で流され消失。(撮影:2014.1.23.)
この化石木も消失しました。(撮影:22014.1.23.)
これも流失。」倒木です。(撮影:2014.1.23.)
現在も存在。立木化石です。(撮影:2014.12.12.)
はっきりした足跡化石も紹介しておきましょう。現在は劣化または消失しています。
発見当日(撮影:2014.7.25.5:34)
発見当日(撮影:2014.7.25.5:36)
カズカシカと思われる偶蹄目の足跡化石
発見当日(撮影:2014.7.25.5:38)
ヒトがいない100万年前、ゾウやシカの楽園が日本にありました。金剛山・葛城山もそれほど高い山ではありませんでした。
いまの石川でゾウやシカが闊歩していたとは驚きですね!
2013年5月に富田林市の中央公民館の市民講座「富田林百景+(プラス)」のブログとして始めてから丸3年、閲覧数が30万件を越えました。これは、毎日毎日ひとりひとりの方がお読みいただいたおかげです。
私たちの住んでいる富田林市のことを少しでも皆様に知っていただこうと、公民館の方々と相談して立ち上げたこのブログ、すでに掲載数がを500を越えました。感謝の念とともに、これからも続けていきたいと思います。
関連記事: これなんですか? 2014.9.3.
みつけたよ~!石川のゾウ・シカ足跡化石 2014.9.5.
2016.4月11日 ( HN:アブラコウモリH )