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〈リバイバル・アーカイブス〉【長編】近鉄フリー切符で初詣 2019

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今までの中から印象的であったものを2週間ほどリバイバルします。

原本:2019年1月8日

 

 近鉄 新春おでかけ京阪奈1dayパス

1300円で、近鉄電車の大阪府・京都府・奈良県(三本松駅以西)の全線が1日乗り放題

大晦日の利用は元日も利用できて、2日間も使えます。

これはめちゃくちゃお得で、しかも新春の初詣提携寺社の「特典」がいずれか1回だけ使える「引換券」が付いてきます。

 

 2019.1.1.1:29 起点 近鉄 長野線 富田林駅

大晦日20時まで会社で勤務していたので、帰宅後すぐに出発の予定でしたが、家族と親戚が恒例の除夜の鐘をつきに行こうとのことで、周辺の3寺院を回るうちに年が明けてしまいました。

除夜の鐘巡りについては、次のタイトルをクリックしてください。

じないまち界隈 除夜の鐘 2018→2019 2019.1.2.

 

 1:33 富田林駅構内 誰もいないなぁ...1:36発 古市行 普通に乗ります。

1:39  次の駅 喜志駅に着きました。

まずは、村の鎮守の喜志の宮(美具久留御魂神社)にお参りしました。

 

 2:03 美具久留御魂(みぐくるみたま)神社

主祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)とされる美具久留御魂大神。ほか四神を祭ります。

式内社で広大な氏子の領域をもつ氏神様。起源は崇神天皇の御代にまで遡ります。

 

 2:01 たき火で暖をとり、お神酒を頂いて次に向かいます。

 

 3:26 近鉄 南大阪線 橿原神宮前駅

夜半にもかかわらず、結構初詣客がいます。

 

3:36 橿原神宮への参道はぎっしり露店が...夜半と言えどもこの人出。

元日の日中は身動きできないと思います。じんじんと冷え込むこの寒さ。

 

 3:47 外拝殿前の広場 人気の巨大絵馬前には写真を撮る行列が...

橿原神宮はこの地で即位したと伝わる神武天皇とその皇后をお祀りし、明治23年(1890)に創建されました。

 

 3:56 立派で元気な亥一家の絵馬。インスタ映えします。

橿原市在住の日本画家 藤本 静宏氏の作品。亥一家が力を合わせ、勢いよく走っていく姿。

 

 4:02 夜間参拝の楽しみはやはりたき火

じんじんとくる寒さでも、表は輻射熱で暖かい。ときどき裏返さないと背中が寒い。

 

 4:10 鮎食べたい...ここは長蛇の列。

 

 5:43 近鉄 橿原線、奈良線と乗り継いで、河内一之宮 枚岡神社へ。

神武天皇の御代に創建と伝わります。奈良の春日大社の祭神の一部を分霊しており、「元春日」とも呼ばれています。よって本殿も春日造。迎えてくれるのは、狛犬ならぬ...

 

 5:51 「狛鹿(こましか)」。やはり春日大社系の神の使いは鹿。「なで鹿」とも呼ばれ、なでるとごりやくがあるそうですが、なでるのを忘れました。

 

 6:00 拝殿 見晴らしのよい高台にあり、最後に大階段を登って、拝殿にたどり着きます。

 

 5:59 6:00から始まる歳旦祭の神事の行列。 五穀豊穣、国民の幸福を祈ります。

6:36 明け方 近鉄 奈良線 石切駅に到着。夜明けはまだ遠い。

 

 6:50 山菜おこわの梅月堂さんから漏れる湯気

ご存知、石切参道商店街のThe Long And Winding Sloping  Road(下りは楽ちん)を下りていくと、いろんなお店のOn Parade.

 

 6:55 夜明けです。漢方薬、つくだ煮、七味、よもぎうどん、漬物、ばってら、かた焼き煎餅、ひろうす、占いのお店がバラエティ。

 

 7:40 石切さん 来たときはあまり混んでなかったのに、急に込みだした。

でんぼの神様で有名。正しくはは石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)。いつもはがん封じの願掛けに、お百度参りで本殿前をみなさんがぐるぐる回られていますが、きょうはちょっとお休み。

 

 7:33 来た7時前は列が3列だったのに...神社駐車場に入ろうとする車もなんと400mの長蛇の列。近鉄けいはんな線 新石切駅まで並んでいました。一体何時間待ち?

 

 8:01 帰りはしんどいので坂を登らずに、近鉄 けいはんな線 新石切駅から。生駒駅で乗り換えて、 南都 奈良に向かいます。

 

 8:39 行基さまがお出迎えの近鉄 奈良駅

 

 8:34 駅構内のインスタスポット せんとくんとならしか

 

 8:43 さっそく「ならしか」が... おじぎ上手です。奈良の鹿はおじぎしますが、宮島の鹿はおじぎしないようです。私は宮島で地図を食べられました。

 

 9:20 かわいい子鹿

 

 9:42 鹿が大好きなので、長居してしまいました。後の予定が大変...

 

 8:53 鹿せんべいに群がる春日大社の使い。 冬場は食べるものも少なく、大繁盛です。

 

 8:43 行列のできる大繁盛店

 

 8:59 興福寺五重塔 朝のおつとめ

 

9:05 すごい! 再建なった万葉の甍(いらか) 興福寺中金堂

 

 9:46 春日大社へ 奉納された灯籠にも鹿が...

 

 10:00 参道には奉納された多くの石灯籠。

 

 10:01 鹿のお出迎え

 

 10:09 春日大社 中門前の参拝所

あさやかな朱塗りの社殿が美しい、青丹よし(あおによし)の美。

 

 10:15 今年で1250年! 768年、平城京を守護するために創建され、本殿には白鹿に乗ってやってきたと伝わる武甕槌命(たけみかづちのみこと)を始め、4柱の神々を祀っています。

 この中門の中にある本殿は春日造りで4棟並んで立っており、第一殿に武甕槌命(藤原氏の守護神、常陸の国鹿島の神)、第二殿に経津主命 ふつぬしのかみ(同、下総国香取の神)、第三殿に天児屋根命 あめのこやねのみこと(藤原氏の祖神、河内国枚岡神社の神)、第四殿に比売神 ひめがみ(天児屋根命の妻)が祀られています。

春日大社は世界遺産で国宝14件!すごいですね。

 

 10:19 釣灯籠

春日大社の灯籠は石燈籠が約2000基、釣燈籠が約1000基あるといわれ、その数日本一。

春日大社の参道にある石燈籠の多くは「春日社」と記銘されていますが、、古いものは「春日大明神」と刻まれているそうです。

2000基のうち、8基ほどしかないので探してみてください。

 

 10:14 中門左のある大杉

周囲8.7m、高さ25m、樹齢約800年~1000年。700年前の『春日権現験記』には幼木の姿で描かれているそうです。

 

 10:48 若草山 標高342m、下の標高147m、比高約200m

頂上は結構高い山ですね。奈良の都のランドマーク的存在。生駒山や葛城古道からも見えます。山焼きによって人為的に作られた芝山で、東大寺と興福寺・春日大社の勢力の境とみる説も...

全山焦がす山焼きが見事です。

ここを通り、東大寺に向かいます。

 

 10:39 きょうは風もなく、日差しが暖かく、しかもねむい。

 

 11:05 鏡池と東大寺 大仏殿

 大仏殿は現在世界最大級の木造建築ですが、創建時の方がもっと大きかったそうです。

創建から2度焼失、鎌倉と江戸時代に再建されています。江戸期には柱とする材が調達できず、芯となる槻(つき、けやき)を檜板で囲い、鉄釘と銅輪で締めて柱としました。そのため、創建時に幅11間(86m)ありましたが、現在は7間(57m)ということです。

 

 11:17 東大寺南大門

日本最大の山門。天平創建時の門は平安時代に大風で倒壊し、現在の門は鎌倉時代、東大寺を復興した重源上人(ちょうげんしょうにん)が再建したものです。

 これから、近鉄 奈良駅に戻ります。

12:44 近鉄 桜井駅 北口 古墳モニュメント 市内には箸墓古墳をはじめ、多くの古墳があります。

 奈良線→橿原線→大阪線と乗り換えて、近鉄 桜井駅。

 

 13:17 歩くこと20分余り、安倍文殊院に着きました。

大化の改新(645)に創建された日本最古級の寺院。日本三文殊のひとつ。華厳宗東大寺の別格本山で、御本尊は文殊菩薩(国宝、建仁三年(1203)の快慶作)。日本最大(7m)の獅子に乗った渡海文殊像です。

 

 13:24 本堂前 ここもやっぱり長蛇の列。

 

 14:05 金閣浮御堂

仲麻呂堂ともいわれ、当山出生の安倍仲麻呂公や安倍晴明公など安倍一族をお祭りするため、昭和六十年に完成しました。

 

 13:42 新春恒例 干支ジャンボ花絵 8000株のパンジーで亥親子を表現。

安倍晴明のシンボル・五芒星の下に「合格」も。「三人寄れば文殊の智恵」といいますが、文殊様を頼みに合格祈願される学生さんも多くおられます。

浮御堂の背景は、二上山と大和三山 耳成山、畝傍山。

 

 13:42  丘からみた二上山。

一族の陰陽道の祖、安倍晴明がこの丘に登って、天文観測をしたと云われています。この丘の上に安倍晴明堂があります。

 

 14:14 文殊院西古墳 

直径25メートルほどの円墳ですが横穴式石室が露出しており、みごとな切石造りの石室で、飛鳥時代(7世紀中頃)の古墳です。

 

 14:11 石室内を自由に見学できます。

 広くみごとな石室の築造技術は日本一と言われています。天井石は曲線状の凹み(アール)をもたせ、なんと1枚岩でできています。

このため高松塚古墳、石舞台古墳、キトラ古墳と共に、全国で7つしかない国の特別史跡に指定されていて、その寺の創建者である安倍倉梯麻呂の墓であると伝えられています。

 

13:59 東側にもう一つ文殊院東古墳(閼加井の古墳)があります。西古墳より少し早い7世紀前半の古墳で、この古墳は自然石(一部加工)の横穴式石室をもっています。

 15:22 初詣客で賑わう三輪明神(大神(おおみわ)神社)

 

 15:25 初詣客で賑わい過ぎる三輪明神

 

 15:27 最後の階段のところまでぎっしり。階段が危ないので規制しているため、動きが止まっています。

 250mぎっしりの参拝者!

 

 15:57 拝殿

拝殿の背後にあるのは本殿ではなくて、ご神体の三輪山。三輪山に鎮まる大物主大神は国づくりの神様として知られています。お酒、薬、産業、方除など私たちの生活全般を守ってくださるそうです。

 

 15:58 亥の大絵馬 日本画家 柴田貴子氏の作品。

 

16:24  「なでうさぎ」

うさぎの体をなでて、ご神助を祈願します。「卯(う)」は方位としては東、時は朝6時、季節は春、つまり物事の始まりを表すので、それをなでることにより、ご利益を授かることができるそうです。

 

16:32  大神神社の末社の久延彦(くえびこ)神社から見た二上山。

 

 

 16:43 久延彦神社から見た夕陽

金剛山(奥左)と大和葛城山(奥左)の間に沈む夕日、手前は畝傍山(左)、耳成山(右)

 

17:16 賑わうJR三輪駅  

このあと吉野か京都に行くつもりでしたが、さすが徹夜での初詣、疲れて帰りました。

 JR万葉まほろば線を経由して、近鉄 桜井駅より大阪線、橿原線、南大阪線、長野線で富田林駅で下車、帰宅しました。

 

  〈おまけ〉

 「特典引換券」でいただいた橿原神宮のかわいい亥くん

ほほの白い雨だれ状のの模様は、「涙」ではなくて「牙」です。

写真撮影:2018.12.31.&2019.1.1.

2019年1月8日(HN:アブラコウモリH )

 


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