2023年1月18日 10:18 南河内郡千早赤阪村二河原邊(にがらべ) 奉建塔の寒水仙
ことしも寒水仙の季節が参りました。
寒い中でも元気に咲く日本水仙。産地は主地中海沿岸地域といわれ、次第にアジアまで広がったとされています。日本水仙は中国を経由して渡来したと言われています。
水仙の分布は、関東以西の比較的暖かい海岸近くの湿り気のある場所で群生が見られます。
関西では立川水仙郷(洲本市)や灘黒岩水仙郷(南あわじ市)が有名ですね。
まだすこし早いかなと思いましたが、けっこう咲いています。
花の数は5万本と言われています。棚田の跡を利用して植えられて、20年以上になります。
冬場の花の少ない時期の楽しみは水仙。視覚と嗅覚に訴えます。
晴れた、風のない日にお出かけください。とても寒いので、防寒対策はしっかりと...標高163m
青と緑と黄色と白が織りなすコントラスト。ここは棚田跡の崖面に咲いているため、下から見上げる形になります。
なんかささやくように、ひそひそ声が聞こえるようです。
上の棚田面と下の棚田面の水仙が二段構えになって、遠近感を生みます。
みんな同じ方向を向いているよう向いていない不思議...
まだつぼみの花も多く、2月中旬まで順番に咲き続けます。
午前と午後では日が差す方向が違うので、感じ方が変わります。
楠公さんのふるさとに華麗に咲いた寒水仙 。この場所自体が楠公さんの出城でもあります。(浄心寺塞址)
わずかに八重咲きの花も混じります。
棚田の段々がよくわかります。階段を登って行くと「奉建塔」があり、そこが楠公支城の「浄心寺塞址」です。
でっかい巨樹は楠かな?棚田と水仙郷。向こうの山は大和葛城山。
古市古墳群が見えます。
右より允恭陵、仲津姫陵、応神陵、墓山古墳、安閑陵、白鳥陵、仁賢陵、清寧陵でしょうか?
二上山とワールド牧場
千早赤阪村や富田林市南部では雄岳の前に雌岳が重なり、「一上山」になります。
千早川の谷のむこうは「下赤阪の棚田」。ここには楠木正成の下赤阪城があります。
「非理法権天」― 楠木 正成の旗印 、「非は道理に勝たず、道理は法には勝てない。法は権力には勝てない。その権力も天命には勝てない」という意味。
奉建塔は水仙の丘の上にあります。昭和15年に楠公没後600年祭記念として建てられたものです。
工期は4年半を要し、石塔の高さは大楠公戦死の歳にちなみ43尺(約13m)。
道の駅「ちはやあかさか」
大阪唯一の村「千早赤阪村」にある日本一かわいい道の駅』がセールスポイント。確かに、33坪のうちの家より小さい!
地元千早赤阪村の朝どりいちご、みかんや新鮮な野菜をお安く売っています。
標高は高い(140m)が、値段は安い!
道の駅「ちはやあかさか」で日本水仙を3~4株300円で売っています。花も咲いていて、ほのかな香りがただよいます。
なんと南河内のピンポイント(太子、河南、千早赤阪、富田林)が誇る住民の命綱 『金剛バス』のバス停、『楠公誕生地前』!
バス停「楠公誕生地前」 2018.10.18
まわりは史蹟『楠公誕生地』のほか、くすのきホール(コンサート、公演)、道の駅、図書館、郷土資料館が集中する一大文化施設です。
ええなあ!富田林もつくって!
千早赤阪村はコンビニやスーパーはないが、道の駅と資料館、村営のロープウェイがある。(休止中)
道の駅は太子、河南、千早赤阪、河内長野、羽曳野にあるけど富田林にはない。
太子、河南、千早赤阪、河内長野、藤井寺、松原、柏原にあって冨田林にないものは...
博物館・資料館(河南町は府立)
自販機もごらんのとおり。
やはり核となるのは『楠公誕生地』!
明治八年(1875)、大阪会議の前に、この地を訪れた内務卿 大久保利通により、史跡の保護と顕彰を勧められ、 時の第二代堺県令 税所篤(さいしょ あつし)により 「楠公誕生地」の碑が建てられたとのこと。
碑の文字は、幕末の三剣豪の一人、桃井春蔵が書いたと伝えられます。
発掘調査によって、二重の堀に囲まれた建物跡や14世紀ごろの遺物も出ています。
すごいものがありますね。でっかい、ぶっとい道標。
広い駐車場にさりげなく置かれています。もともと別の場所にあったようです。
ここからは「高野山」にも、「大峯山」にも行くことができます。
郷土資料館前に大きな駐車場があります。無料。駐車場から数分です。
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奉建塔の寒水仙 2016.1.22.撮影:1月22日
奉建塔の水仙 2015.2. 2015.2.15.撮影:2月13日
私の富田林百景+ 「 奉建塔の水仙 」 2013.10.12撮影:不明
〈更新中〉【案内版】咲くや、この花~とんだばやし花ごよみ その3 紅葉・冬の花編
撮影:2023年1月18日
2022年1月21日 (HN:アブラコウモリH )